「ぼく、2つとも好きなんですよね・・」
4時間目の授業の終わりの挨拶の後、
小柄な1年生の男子生徒がわたしに近づいて来て、ぼそっと言いました
「何が2つ・・なの?」と聞くと
「唐揚げと〇〇のスープ、両方好きなんです」
あ、今日の給食の献立の話をしているんだ・・・
とやっと分かりました
私は中学校で美術の非常勤講師をしていますが、
1年生の最初の時期は、かなり厳しく、細かい授業をします
厳しさや細かさは、生徒に対する礼儀であり、絶対に必要なものだと思っているからです
(何でも自由に・・・となると、本当の美術を学ばずに卒業してしまうことになりますので・・・)
そんな厳しいわたしに警戒することなく、近づいてきた男子生徒が
心を開いて、唐揚げのことをニコニコしながら話してくれている・・・・
こんなにしあわせなことはありません
こどもたちと接する仕事について、
本当に良かったなあって・・・
しみじみと思ったお話でした