中学校美術の非常勤講師をしています。
細軸ぺん1本で線だけで描いていく、授業があります。
自分の内側にある
普段は蓋をしているような
見てみぬふりをしているような
そういうものを掘り起こし、かたちにして、
頭を空っぽにしていく授業。
無意識の時間の積み重ねで、できていく作品に
助けられていく生徒たちの呼吸は
より深く
長くなり
結果、精神が整っていく。
その授業の導入で、
泣いてしまった生徒がいました。
聞けば、
何か辛い過去を
思い出してしまったのだと。
申し訳ない気持ちと共に、
その涙で既に
アウトプットできている生徒の姿を見ながら思いました。
美しい涙を流す
美しい生徒と、
時間と空間を共有できている奇跡を。
プリントに
ポロポロとこぼれる
無数の涙を見ながら、
感じているわたしでした。