中学校で美術の非常勤講師をしています
無意識の状態を持続できず、
線の模様の授業に飽きてしまう、3人の生徒がいます
授業の出だしから、作業をしたくない3人は、
教卓の前に陣取り、わたしに絡んできました
その中の1人が、こう言いました
「そもそも、
美しいって、
どういうことなんですか?
いつも先生は、美しい、美しい・・・!
って、
美しいって言葉ばかり言ってるじゃないですか?!」
私達の会話を黙って聞いている他の生徒たちも、
こちらをチラチラと見ています
はい、それでは、満を持して
言いましょう!!!!!
「美しいとは
それを見た時、感じた時、
言葉では言い表せない感動を覚えるもの
そのものの前に立つと
魂が震えて、涙が溢れてくるもの
それが、美しいということです」
「ふーーーーーーん・・・・・・・・・」
それを聞いた3人の生徒は、
面白くなさそうにしながらも席に戻り、
少しだけ新たに出された課題に取り組みました・・・・
生徒たちは自分の美しさ、自分の作品の美しさに気付くことができないので
これからも、しつこく、美しさに気付けるお手伝いをしていきます