中学校で美術の非常勤講師をしています。
入学したての1年生を見ていると
「中学生って、やっぱりみんな天才だ!」
って、つくづく思います。
子供でも、大人でも
「自分は絵が下手だ」と思いこんでいる方が、
結構な人数いらっしゃるのは
皆さんもご存知かと思います・・・・。
その思い込みをあっさりと手放すことができるのが
子供であり、中学生なのです。
わたしの授業の中で、
思い込みがなくなった途端、
絵が不得意なはずの生徒が、
素晴らしい線を引き始める・・・
という奇跡が、
毎年必ずどの学校に行っても起こります。
そうすると、
今までその子より、絵がうまいと思いこんでいた、
周りの生徒たちが
驚き、ショックを受けます。
しかし、
ショックを受けた生徒たちもまた、天才なので、
素晴らしい線を引いている生徒に引っ張られて
美しい線を引けるようになっていく・・・・・・。
結局、クラス全体のレベルが底上げされ、
クラス全員の作品がどんどん美しくなっていくのです。
これが大人の方だとそうは行きません・・・。
長年、せっせと先入観という服を何枚も着続けた
大人の方の思い込みを外すのは、本当に難しいと感じています。
「自分は絵が下手だ」
という思い込みを、いとも簡単に手放せる中学生と
美術の授業をするたびに
「子供はやっぱり、みんな天才だ!」と思うのは
そういう奇跡がいとも簡単に起こるからなのです。