中学校で美術の非常勤講師をしています。
1年生のオリエンテーションの最後に
自己紹介イラストを宿題に出します。
自分を絵で表現するという、
多分人生初の絵の宿題です。
昨日の学校でもそうでしたが、
女子はとても丁寧に、かわいいイラストを描いてきます。
絵が大好きな生徒は
色鉛筆も使って、それはそれは美しいイラストを
誇らしげに、少しだけ恥ずかしそうに
提出してくれます。
それに対して・・・
男子は・・・というと、
さっき、そこで描いてきたんでしょ・・・
としか思えない、何の愛情も込められていない
野球のボール、バット、ゲーム機、などなど・・・
が、ただただ描き殴られ、
氏名も、かろうじて読める?くらいのレベルの字が並んでいる・・・。
ただ、中には、男子でも
それはそれは丁寧に、
色鉛筆まで駆使して、イラストを仕上げてくる生徒も
数人いたりします。
「この絵はいつ返却してくれるんですか?」
とか、
「後で見てくださいね・・・」
とか、自分の絵が気になって仕方ないパターンが多いのですが、
そこには絵に対する愛があるので、
とても微笑ましい・・。
それに対して・・・
絵を描き殴る男子生徒たちは
興味が無いような、
授業がつまらなそうな目をしながら
わたしがどんな人間なのかを様子見しています。
この一見やる気ゼロに見える、
男子生徒たちが、
この先の授業で
どのような変化をしていくのかが
楽しみでなりません。