絵が上手く描けないと思っている方へ⑥

前回は「美しさ」についてお話しました。

美しさとはモチーフに対する謙虚さ。

謙虚であることとは、

先入観をどれだけ手放すことができるか

ということです。

多くの人は

「先入観と思い込み」

だけで絵を描こうとします。

花ってこうだろう。

手ってこうだろう。

猫ってこうだろう。

人の顔ってこうだろう。

その思い込み、先入観をどれだけゼロに近づけられるか…

諦めず、謙虚に、モチーフと真っ向正面から対峙することができるか…

挑み続けられるか…

人はどうしても、集中力が切れると、モチーフを見ずにただ手だけを動かし続けます。

そうなると、最初の頃の本当にモチーフを見て描けていた生きている線を殺してしまうので

たちまち、絵の美しさが、遥か宇宙の彼方に飛んでいって消え去ってしまうのです。

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