中学校美術の、非常勤講師をしています。
1年生の3学期に、
抽象立体作品を紙粘土で作ってもらいます。
「かたまりに命を吹き込む」のが授業の目的です。
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どんな授業かを、ざっくりと説明します。
①抽象的な漢字一文字を10個、プリントに書く(1次元)
②その漢字を元に、3方向(正面、側面、真上)から見た図を描く(2次元)
③図をもとに、紙粘土で立体的に表現する(3次元)
④自由に着彩し、ニスを塗り完成
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最初に、生徒の中にある抽象的な漢字一文字を10個、
書き出してもらうのが、まず大変興味深いのです。
「一応、書ける人は、頑張って10個書いてね」
と言って書かせると
ほぼ90%の生徒が書く漢字で断トツ1位は、
「悲」
なんですね・・・。
この抽象的な漢字一文字は、
その生徒の内面が現れたもの、
言い換えれば、その生徒そのものです。
「悲」という漢字を、書き出さない生徒も1割くらい居て
その1割くらいの生徒は
たいていニコニコしていて、おおらかな性格の子が多いです。
(ちなみに、「悲」は生徒には作らせないように、
おすすめしないようにしています・・・)
中学生って、昔も今も変わらず
悲しいものなんですよね・・・。