私はとにかく 人の顔が異常なほど 大好きなんです。
気が付いた時には鉛筆やボールペンを握りしめ、小指と手のひらの側面を真っ黒にしながら絵を描いていました。
ということは、かれこれ55年以上顔の絵を描いていますが
顔の絵に飽きることは、全くありません。
昔、個展をやる度 に
「花とか風景の絵だったら買うけど…・・・顔の絵はちょっと・・・ね」
ってよくお客様に言われました・・・
花や風景の絵をうまく描けない私は画家として失格なんだ・・・
そう思い込み、自分を責め続けた長い長い魔の暗黒時代は終わりました。
顔の絵を堂々と描いていられて
喜んで貰える時代がやってきていたのです。
作品は 「風立ちぬ」 F30キャンバスに油彩