猫のヒゲ

猫と暮らしています

名前はクロといいます

2025年の5月で18歳になります

最近は調子を崩すことが多く

今もストーブの前で丸くなって寝ています

昔はよくクロのヒゲが床に落ちていて

見つけると「ラッキー!」

と思いすかさず拾って、収集していました

ここ数年はヒゲが全然床に落ちていなくて

ヒゲの生え変わりって若いときだけなのだと知りました

猫と暮らしている方ならわかると思いますが、猫のヒゲほど美しいものはありません

毛根に埋もれていた透明な部分は針のように尖り

しっかりとした厚みのある根元部分から

これまた針のように尖っている先端部分までの淀みなく滑らかなライン

「ヒゲを絵に描け」

と言われても断ります

こんな美しいラインを描くのは私の力量では無理だからです

あと、いつも再現が超難しい!って思うのが

「人の髪の毛」です

肖像画を描く時に

美しい髪の毛を描こうと思い

手を動かし続けますが

この目で見ている髪の毛の美しさを100とすると

わたしの右手が精一杯頑張って描く渾身の1本の線は

1~2くらい描けていればいい

それくらい難しい

正直、感じている髪の毛の美しさに毎回「かすり」もしません🤣

我ながら「どんだけ下手なんだ・・・」と

途方に暮れます

がしかし、依頼してくださったお客様のお顔を思い出し、

諦めずに!美しさに近づこうと無心で手を動かしていると

絵の神様が「頑張ったね」

って言ってくれます

完成したものを見ると

なんとなく形にはなっているように見えるのです

「たとえ1本1本の線は不合格でも、束になって挑めばどうにか形にはなってくれる」

のが恒例になっている私です

最後にもう一つ

このラインを自然に描くのは超難しい・・・って思うのが

「電線」です

あの電線のたわみ(たるみ)の美しいライン

「あの電線の自然なたるみを描け」

と言われたらやっぱり無理!

って断ります

近くで見ればバキバキに太いワイヤーか何かの束なのだろうと想像しますが

朝焼け空や夕焼け空に映えるあの叙情的なあの電線の美しさを絵に描ける自信が

私にはないからです

このようにこの世の中には

絶対再現できないできないような

自分の描画力では到底太刀打ちできないような

美しいラインがたくさんあります

そんなときは

無理せずに

ただただその美しさを

ぼーっと眺め、味わうことをオススメします・・・・・

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