「神は細部に宿る」
この作品は中学1年生のレタリングの作品です
彼女は授業中、いつも寡黙で無口で
このレタリングもすごく集中しているなあって思いながら見守っていましたが、
下書きが完成したとわたしに持ってきた作品の美しさに驚きました
時間はものすごくかかりますが、
出来上がった作品の美しさが半端なくて
いつも驚かされます
正しいか正しくないか
といえば
太さや形はお手本通りではなくて
でもそんな小さな違和感を全く気が付かせないほどの美しい線で
見事に「解」の文字を書いてきました
この下書きの線を見た瞬間 あまりの美しさに
思わず「参りました」
と心から彼女につぶやくと
彼女はいつも手を口に当てて
恥ずかしそうな表情を浮かべるのが
毎回とても印象的です
彼女の強さは ミリ単位の細部の美しさと
大人でもなかなか持ち合わせていない絶妙なバランス感覚にあるのです