中学校で美術の非常勤講師をしています。
美しい作品作りができている生徒に、
共通していることがあります。
それは、
「みんな、とても美しい顔で、作業をしている」
と、いうことです。
心配事があったり、
悩みごとで頭の中がいっぱいだったりする生徒は
残念ですが、
眉間にシワが寄って、
しかめっ面や、
浮かない顔で
意識の塊になって
キョロキョロしているので
美しい顔からは程遠く、
よって、美しい作品にはなりません。
美術とは、
上手いとか、下手だ・・とか
テクニックとか、コンセプトとか
そんな小さな世界のお勉強ではありません。
無意識の
もっともっと奥にあるもの・・・
その人自身の内面と
人間性がすべて
作品に現れているので
取り繕うことなど到底できない、
とても潔くて、クリアな世界なんだと
わたしは思います・・・
だから、
生徒の顔が美しく変化すると
作品も間違いなく美しくなると確信できます。
美しい表情でいる時間が
長ければ長いほど
美術の評価が自ずと高くなることは
言うまでもありません。